2023年度卒業研究の案内 




- 新卒研生のための Open Lab -

研究内容と,ゼミの様子などを紹介します。
実験装置を前に、先輩達が実際にやっている自分たちの研究を披露します。

2023年10月 5日(木),11日(水)

  18:15〜

1時間半 を予定しています。

場 所 3C317 (論理回路実験室の向い) access 参照


情報科学類・情報メディア創成学類の両方が対象です。
このほか質問・相談・上記日程は都合がつかない・オンライン面談の希望,などは酒井まで連絡して下さい。

酒井: x5348, x7275, sakai [ ] cs.tsukuba.ac.jp


卒業研究のテーマ

視 覚 科 学 (指導教員:酒井)

  私達の研究室では、人の視覚の計算メカニズムを解明する研究をしています。具体的には,形の知覚、図地
  分離、質感、自発的注意、感情による知覚の変調,皮質神経細胞の符号化、などを対象とします。

  「視覚情報科学」の話題に興味をもった人はぜひどうぞ。まさにそういった研究を、世界を舞台に
  繰り広げています!

研究方法は:

(1)大脳皮質のモデルを作って計算機上でシミュレーションをする計算論、
(2)機械学習, Deep net や高度な統計処理を使った 神経・認知活動の生体ビッグデータ解析、
(3)物理(光学)に忠実に計算した精緻なCGを使って画像を作り、それを被験者に判断させる心理物理実験

研究テーマは,例えば, 

    (1)4次元世界(3:空間+1:時間)を人間はどうやって知覚しているのか、を知る心理物理
       実験。形の知覚・質感(照明,陰影・テクスチャ・表面の反射特性)の知覚。
                            ー 革新的なコンピュータビジョンへ

    (2)脳をモデル化して、その活動をシミュレーションする:脳では多数の神経細胞が協働している。
       一つ一つの細胞が何を処理するのか,多数の細胞が群として
どのように光景を表現(符号化)して
       いるかを探る。              
ー 未知の計算・記憶の原理へ

    (3)細胞が周りの細胞とどのようにコミュニケーションをしているかを探る実験。
                          ー 超並列分散処理の秘密を探る,次世代 DeepNet へ

    (4)多様で時々刻々と変化する外界から,どのように個々人が情報を選択して知覚しているのか
       を探る心理物理実験とモデル化。自発的な注意によって,どのように見る世界を変えているのか
       を知る。               ー マシンと人は何が違うのか

    (5) 自発的な注意で,どのように色や形の知覚・注意・記憶が変調するか,を探る心理物理実験
       と皮質モデルの構築。       ー 感情や意識を定量的に科学する新しい学問領域です。

    これまでの研究を覗くには、 Research へどうぞ。

Message from Ko:

  酒井は2025年に退職予定です。大学院進学希望者は事前に酒井に相談してください。


© Ko Sakai 2014