大学院で学びたい人のための(私的な)案内

この研究室はシステム情報工学研究科 コンピューターサイエンス専攻(CS専攻)に所属しています.入学試験は,外国語,専門(数学・情報などから選択)の筆記試験などです.筑波大の情報科学類・情報メディア創成学類はもちろん,他学類・他大学でも, 成績優秀な人には推薦入学制度があります.特に,文系や生物系から移ろうという人にもお勧めです.いずれも詳しく(正しく)は, ホームページや要項を見て,出願の前によく確かめて下さい.

 http://www.cs.tsukuba.ac.jp (CS専攻)

  他学類・他大学からの入学も歓迎です.この研究室にも,ほぼ毎年,他大学などからやってきます.「他大学の入試は難しいのでは」という心配も聞こえますが,はっきりいってやさしいです.過去問題はWeb載っています.見てみて下さい.修士を終えて博士3年に入学したい,という人も歓迎します.例年の編入試験は英語の筆記と口述だけです.かなりの高率で編入しています.後期課程の学生への経済支援は,学費免除・RA のほか,給費が支給されるエンパワーメント情報学( http://www.emp.tsukuba.ac.jp )もあり,充実しています.また,筑波大はサークル活動が活発で,おおくの大学院生も参加しています.新しい友達を作るのにも良い環境でしょう.

  大学院で何を研究するかを選ぶのに,一番大事にして欲しいものは興味で す.人間の脳の働き,見ること見せること,などに興味を持っている人は大歓迎です「なんで?どうして?」という興味と,その答えを考えてみようとする気持ちが一番大切と思います.

 「難しそうだなあ,やっていけるかなあ」「興味はあるけ ど今までと専門がちがうし」などという心配はまずいりません.視覚のことをほとんど知らないで研究室に入ってくる人がほとんどです.それでも1年後にはた いていは学会発表をしてしまいます.これって,1年でも研究者の端くれになれたって事です.要は興味とやる気です.

  研究テーマは,1 人1テーマでやっています.自分の興味を中心に,先生とのディスカッションのなかで具体的に詰めていきます.夏休み過ぎまで具体的に決まらなかったけど, 決まってしまえば半年で学会発表,という人もいます.小さく固まった興味よりは,大ざっぱな興味の方が,面白いものが見つけられそうです.

  研究の道具はコンピューターが中心ですが,使い方は様々です.数値計算やシミュレーションはもちろん,自然の画像や3D画像を撮ったり,心理実験をやったりと様々です.コンピュータも,Linux, Windows,Macintoshと いろいろです.最近は,心理物理実験にはMac Pro, シミュレーションにはDell Precision 5xxx, 7xxx にWindowsまたはLinuxを載せて使っている人が多いです.用途に合わせて1人で 何台も専有しています.たとえば,シミュレーション用にLinuxを2台,解析やレポート用にWindows, 持ち運び用にMacBook Proといった具合に.以前は,Mylinet接続のItanium クラスタマシンや心理実験用の高性能グラフィックマシン・立体視装置といったものが特徴でした.いまはどれも汎用になってしまってちょっとインパクトがな いのですが.それでも,プロセッサが16コアとかメモリが50GBとか,中身はどれも頑張っています.皆で共有するラックサーバ(2x Dell R76xx, 24 core)やGPGPUも使えます。視覚心理物理実験装置としては,空調完備の暗室に 視線追跡装置(Tobii),42bit 画像提示装置(ViSaGe, Bits+) などがあります。この10年程,研究費には恵まれていて,研究設備はかなりよいと思います.

  だからといって,プログラミングが得意な必要はありま せん.研究室に来るまでC言語すらみたことがなかった,という人も立派な研究をしています.いろいろなアプローチがあるので,その人にあった方法を選べま す.たとえば心理実験をするのにも,ray tracingをばりばり書いて走らせる方法もあるし,プログラムはViSaGeにおまかせでパラダイムや解析に凝ったりと,いろいろです.シミュレー ション も,Matlab専用パッケージ(Neuron, NEST, R)を使うので,プログラミングが得意な必要はありません.時代と共にどんどん使いやすくて早くなっています.

 興味が湧いたら,どうぞ一度遊びに来て下さい.みんなや実験室を紹介します.聞きたいことがあったら,遠慮しないで聞いてみて下さい.「先生って厳しい?」「ゼミはたいへん?」などという質問は,学生にも直接どうぞ.

© Ko Sakai 2014