- 我妻 伸彦、清水 亮平、酒井 宏 -
私たちの目にはたくさんの情報が入ってきます。 私たちはそのたくさんの情報から必要なもの、最も重要な物を無意識に選択し、それを見ています。 この情報の取捨選択を視覚的注意(Visual Attention)と言います。 ルビンのつぼを想像して下さい。 どこを見るかで、私たちの見え方が大きく変わりますよね? このような視覚的注意が私たちの見え方に与える影響について研究しています。 具体的には、様々な研究により示されたデータを基に、視覚的注意と大脳皮質のモデルを構築しています。 最近では、モデルと対応する心理物理実験も行っています。 特に、心理物理実験の方ではUniversity of Southern California(USC)と共同研究を進めています。
左の画像はモデルの概要図です。私たちの大脳の処理機構を模しています。
右の画像は眼球追跡システム(Eye Tracking System)を用いた心理物理実験の刺激画像と被験者の反応です。 青い点が見ている場所、数字と矢印が見ている順番です。 赤丸で囲まれたターゲットを見つけ出すまでの被験者の目の動きを追跡しています。